耐熱性のある金型に溶融金属(銅合金)を流し込んで固めて製品を製造する方法。流し込む溶融金属(銅合金)のみの重力で鋳造するため、重力金型鋳造法とも呼ばれている。金型鋳造の場合には、砂型鋳造と違って鋳型を繰り返し使うことができる。さらに砂型より放熱効果があるため、鋳物の組織が緻密になる。
当社では近年、最大径2400Φ (mm)のものや、長さ700L (mm)程度の製品も作製しております。
摺動性に優れた溶融金属(銅合金)を機械的強度に優れたクロム鋼に注湯して、高い接合強度で、溶着させる技術を開発いたしました。
通常金属は、それぞれ異なる熱膨張率をもち収縮率も違うため、冷却した時に隙間ができてしまうので完全に溶着させるのは、非常に難しいとされている。
2種類以上の異なる材料の組み合わせで、耐食性に優れ強度と靭性を備えたクロム鋼に、なじみ性・摺動性に優れた溶融金属(銅合金)を注湯して溶着させることにより、それぞれの素材の特徴を兼ね備えた製品ができる。
近年高圧化される油圧部品や過酷な高荷重化で使用される摺動部品でも高い信頼性があり、従来からあった炭素鋼材にメタルブッシュを圧入したシリンダーバレルに代わり、建設機械や産業機械に用いられているピストンポンプの心臓部に複合材シリンダーバレルが採用されています。
今後は、各種鋼材にも溶着技術を活用して、従来品よりも優れた製品を開発できるように努めてまいりたいと思います。